本日、定例学習会。
①令和元年度決算について
大塚先生には令和元年度決算について解説していただきました。
歳入の推移をみると、令和元年は平成13年度以降最大(350億)となりましたが、中身を見ると地方税収入ではなく台風災害による補助金やふるさと納税が増加要因となっています。基盤となる税収が増えているわけではないので、今後もこの規模で続くわけではありません。製鉄所の高炉が稼働することで税収増につながりますが、今回の増加分は今後減っていくと考えた方がよいとのことです。
実質単年度収支(ある年のお金の出入り)をみると、近年は黒字でしたが、令和元年は赤字になっています。家計の貯金にあたる財政調整基金を引き出して使っています。
歳出の推移をみると、人件費は一時的に減らしてきましたが近年は増加傾向にあります(職員の平均年齢が上がっていること、災害復旧・復興対応など)。扶助費の増加傾向は今後も変わらない。借金の負担については君津は少ない(令和2年度では起債をしているのでそこでの決算は気にした方がいい)。最も気になる部分が物件費(歳入で補助金の増額があったことから台風災害対応かと思われる)。普通建設事業費も増えていて、今後は施設の建て替えなどで増えていかざるをえない状況にあります。
財政調整基金は令和2年度も取り崩しているので、今後の動向を注意してみていく必要があります。
経常収支比率の推移は91.6%(自由に使えるお金は8.4%)で29年度から30年度にかけて低下した数値が令和元年には再び増加しています。
令和2年度から会計年度任用職員制度になり、物件費に含まれていた職員にかかる経費が人件費に移ることになります。指定管理者などの委託費については物件費のままとなります(令和2年度決算に反映)。
②講演会の反省会
9月27日のキャッシュレスに関する講演会の振り返りを行いました。
参加者や会員から様々な感想が寄せられましたが、特にマイナンバーカードに関する情報をもっと詳しく知りたかったという要望が多数出されました。
③知り隊ニュースの校正作業
No.15の校正作業を行いました、近日完成したものを印刷する予定です。
内容は、講演会の記録とマイナンバーカード・マイナポイントの取得方法、講演会の感想について掲載しています。
④その他
・君津市新総合計画策定にかかるプロジェクトチーム・ワーキンググループの発足について
・市原市事業の市民点検について(地域資源を活かした観光振興事業には君津市からも200万円が支出している、検討用の資料には事業費だけでなく人件費も算出しているので参考になる)
次回定例学習会は11月10日(火)10時から小糸公民館講義室で行います。
参加される方は、マスク着用と検温をお願いします。